森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年4月11日(木)

  • 昨日今日と

 森林科学研修(必修)の一環として,新2年生達と某所に一泊したところ。複数の教員に全面的にサポートしてもらえる中,好天に恵まれ,大変有難かった。また,1年次の授業で見ている範囲ではわからなかった学生間の関係性も見てとれ,想定以上に会話が弾んでいたことを嬉しく思った次第である。という訳で,53歳のおっさんにはそろそろしんどくなって来た宿泊引率であるも,それを差し引いても非常に有意義な機会となった。
 
 大学に戻ってから,研修中に届いたメール等に対応し,夕方から会議を招集。今年の学内運営は基本的に連絡調整主体となりそうなので,研究では大いに能動性を発揮したい。

2024年4月8日(月)

  • 本日の勤務は7:00–17:15。
  1. 教育:データ分析演習(第6回)メモ書き,森林計測学実習への段取り,新入生オリエンテーション参加
  2. 研究:0.2 ha標準地設定
  3. 運営:連絡調整,会議資料読み
  4. 貢献:日程調整

 
 午前中に教育活動に専念した後,急いで昼食(というか柿ピー)をとり,森林に出かける。スギ花粉がたくさん飛散しているのか,(先週の同様の作業時には感じなかった)目薬したい感がある。

いびつな地形ゆえ,今回には100m×20m
 
 次回は来週になるかと思うが,粛々と作業を進めたい。
 

2024年4月5日(金)

  • 本日には,

 7:50–14:00にかけて,科研費テーマにかかる標準地設定に一人で出かける。
 
 調査林分に0.2 ha前後の標準地を設定しなければ・・・という訳で,50m巻尺,超音波式距離計,クリノメーター,杭18本(註:50m×40mの外周に10m間隔で打てる分)を(杭をたくさん入れられる特殊な)バッグに入れて,対象林分まで徒歩にて移動する(註:近隣に車を止められる区域がない林分のため)。
 
 最初の林分は平坦地で,下層植生がほとんどなく林内見通しが良いので,クリノメーターと50m巻尺を使って杭を設置していく。ただ,外周すべてで真っ直ぐに巻尺を張れる訳もなく,倒木により微妙に曲がったり,立木により隣の杭が見えなかったり,平坦地で30m以上先の杭を視認しづらかったりと,意外に能率が悪いと感じる。今年度初の作業でもあり(転倒を避けるよう)不器用さを全開させつつ,2時間強かけて設定完了する。
 
 一旦車まで歩いて戻り,次の標準地用の杭18本を補充し,徒歩にて移動する(註:以前,写真を掲載したように,作業道に2本の倒木が残っているため)。こちらの林分は傾斜地にあり,下層植生が多く,局所的にツル植物が繁茂しているので,巻尺を10mすら真っ直ぐに張れない状況である。そこで,クリノメーターと超音波式距離計を使って,10m間隔で杭を設置していく。斜面の上り下り(何度も反復)では体力がいるものの,杭を視認しやすいため,測量自体はスムーズに進み,1時間半で設定完了する(註:昼食時間と繁茂したツル植物を剪定鋏でノロノロと除去した時間を除く)。
 
 来週には会議・会合が多いものの,半日だけ標準地設定の時間を取れそうなので,次なる設定を楽しみに待ちたい。

2024年4月4日(木)

本日の勤務は6:55–16:10。

  1. 教育:2年生履修等ガイダンス資料の完成,森林科学研修(4月分)の段取り,森林計測学実習(第1〜5回)の段取り,データ分析演習(第6回)のメモ書き
  2. 研究:科研費交付申請・支払請求書の作成
  3. 運営:来週の会議にかかる連絡調整とメモ書き
  4. 貢献:なし
  5. 備考:昼休み30分ウォーキング

 
 細々としたデスクワークを一気に片付けた一日であった。 来週には時間を確保できなさそうなので,明日には科研費テーマにかかる森林調査に出かけるべし。

2024年4月3日(水)

  • 本日には,

 7:30–10:20に(森林計測学実習の第3〜5回にかかる)森林踏査をおこなう。林班界(主に尾根)ばかり歩いたので,ホンドタヌキのものと思われる「ため糞」をやたらと目撃する。
 

本日の岩手山はこんな感じ
 

皆伐跡地のアカマツ稚樹(隣接広葉樹の樹高が明らかに高い)
 

2012年に設置したケヤキ稚樹試験地に倒れたオウシュウトウヒとケヤキ(冬場の風雪害で折れたと推察)
 
 3時間弱で歩数は1.2万歩なので,10 km弱の距離といったところだろう。実習としてはちょうど良い距離である。

2024年4月2日(火)

  • 本日の勤務は6:25–16:20。
  1. 教育:森林計測学実習(第1,2回)の現地視察,データ分析演習(第6回)のメモ加筆
  2. 研究:なし
  3. 運営:学内会議の段取り,2年生履修等ガイダンス資料の作成,各種連絡調整(メール,LMS)
  4. 貢献:なし

 
 今年度から会議招集が任務として加わったので,議題・報告事項の一部をメモとしてまとめておく。引き継ぎ資料,過去の会議資料,メール等を丁寧に見直したところ,新年度から盛りだくさんである。
 
 その後,来週の新入生オリエンテーションに先立ち,質問対応のため,大学HPに表示された「新入生が試聴する動画やpdf」(以下,新入生資料)をすべて確認することとする。確認の最中に,職員さんから履修申告にかかる連絡メールを頂いたので,一旦新入生資料の確認を中断し,(失念しないうちに)2,3年生に(それぞれ)履修申告にかかる連絡をLMSでおこなう。新入生資料の確認終了後に,担任を務める2年生向けの履修等ガイダンスの資料を作成する。自ら作成した過去ガイダンス資料と他の教員が作成したそれを見比べつつ,使えそうなところを採用していくも,念のためweb検索したり,関係書類と付き合わせると,少なからず加筆修正しなければならない状態であった。やはり,伝言ゲーム的な前例踏襲をしない方針が正解であった。
 
 予想以上にガイダンス資料の作成に時間を要したので,本日は昼休みウォーキングを諦め,12:40頃から昼食をとる。その後,森林計測学実習(第1,2回)の現地視察に出かける。ふむ。特に問題なく実施できそうである。
 
 13:30頃からデータ分析演習(第6回)のメモに加筆していく。第6回はビッグデータ,データエンジニアリング,データ表現であり,加筆しているのは「データ表現」である。ここは,今の高校生の方々が学んでいる「情報I」で扱われる内容(構造化データ,非構造化データ,n進法,浮動小数点数,文字コード,音,画像,動画,データ圧縮)そのものなので,(「そんなこと知ってます」とお叱りを受けそうで)今一つメモ加筆のモチベーションが上がらない(註:構造化されたスモールデータ至上主義の私自身は第6回の内容に関する素人で,データ表現そのものへの見識が欠落していることも大きい)。この部分については(より良い参考書を入手できるまで)教科書の復習として位置付けることにしたい。

2024年4月1日(月)

  • 本日の勤務は6:55–16:40。
  1. 教育:森林計測学実習(第1,2回)資料作成,データ分析演習(第6回)資料の検討,履修等ガイダンスの資料検討
  2. 研究:科研費交付申請にかかる書類確認
  3. 運営:辞令交付式,各種連絡調整
  4. 貢献:なし

 
 まず,森林計測学実習(第1,2回)の資料作成に着手する。今年度からシラバス記載を徹底でき,予習前提で実習できる(建前である)ため,レポートのルーブリックを配付資料に掲載し,マイクロマネジメントを導入することとする。
 
 次に,新年度に伴いたくさん届くメールを逐次読んで,連絡調整を進める。その合間に,来週の森林科学研修にかかる懇談会予算(私費)を下ろしに行く。
 
 メール対応を概ね済ませた後,辞令を頂戴しに行き,ついでに生じた意見交換会に対応する。11:50になったので昼休みとし,30分ウォーキングに出かける。
 
 研究室に戻り,昼食をとりつつ,メールに対応する。その後,データ分析演習(第6回)にかかりデータ構造について書籍を読み直すも,次々届くメールへの対応でなかなか進まず。まあ,そういう役職を担うことになったので,これが当然と心得たい。
 
 16:00頃から,担任業務として履修等ガイダンスの資料を検討し始める。私は担任業務において(思考停止を避けるべく,伝言ゲーム的になりがちな)前年度踏襲をあえてやらないので,以前担任を務めた時の資料をたたき台とする。
 
 明日も引き続き風が強そうなので,森林踏査を先送りし,デスクワークを優先したい。

2024年3月29日(金)

  • 本日の勤務は7:05–15:50。

 しばらく開店休業中だった総説原稿の修正に勤しむ。有難いことに大変丁寧にコメントして頂いたおかげで,数十項目のコメントを踏まえた原稿修正と回答文書作成まで終えられたので,本日中に返送する。基本的にコメントに沿って修正したつもりなので,次の審査でコメントが付されても,おそらく数点であろう(と期待する)。いずれにしても,今回の原稿修正作業を次年度に先送りせずに済んだことに感謝したい。
 
 来週から新年度である。来週には辞令交付式と入学式以外に(私が関与する可能性のある)公的な運営業務はないので,森林計測学実習(初回)の資料作成,データ分析演習(第6回)のスライド作成,および森林踏査に勤しみたい。
 
 本日(年度末業務)もお疲れ様でした。

2024年3月28日(木)

  • 本日には,

 7:40–13:20まで演習林内の踏査をおこなう。目的は,

  1. 設置させてもらっている試験地の確認(風雪害の有無など)
  2. 次年度の科研にかかる調査予定地の確認
  3. 次年度の森林計測学実習の下見

である。車を事務所近くに止め,歩いて移動する。というのも,この時期には


といった具合に,林業専用道や作業道が通行できないことが珍しくないからである。結局,昼食時の10分休憩で座ったのを除くと,5時間半の間,歩いているか立っているかであった。歩数計は約18千歩なので,(斜面等で歩幅が狭いことを考慮しても)12 kmほど歩いた計算になる。この半年ほど運動不足だったので,長時間歩けるか若干不安だったものの,まあ何とかなるものである。

2024年3月27日(水)

  • 本日には,

 学外委員会に午前から午後まで対応する。議題とは別のことであるものの,卒業生が多数参加されることを大変嬉しく思う(特に,休憩時間にわざわざ挨拶に来て下さることは大変有難い)。と同時に,卒業生各位の活躍を見るに,私自身も加齢が進んだのだなと感慨深い(註:もう27年間の勤務なので,当たり前であるのだけれど)。

2024年3月25日(月)

  • 本日の勤務は7:05–17:05。
  1. 教育:データ分析演習(第7回)「AIの歴史と応用分野」のスライド作成
  2. 研究:なし
  3. 運営:次年度の会議スケジュール確認,会議室・講義室の予約
  4. 貢献:兼業その1対応,兼業その2対応

 
 午前中にはデータ分析演習のスライド作成に勤しむ。正直,ビッグデータ解析も機械学習(決定木除く)も自ら取り組んだことがないので,経験者としての授業の相場観が全くないものの,スモールデータ解析にかかる分析設計とのアナロジーから,必要だと思う内容をスライド化していく。大別して「AIの定義」,「AIの歴史」,「AIの必要条件」の3章構成であり,まずは「AIの定義」を粛々と作成したところ,8枚のスライドに収められそうである。「AIの歴史」の部分では,第1〜3次のAIブームを振り返った後に,主な機械学習について概要説明するので,予想でスライド7〜8枚といったところ。また,「AIの必要条件」については5〜6枚と予想する。以上,合計で20〜22枚になるとすれば,授業一回分として十分であろう。
 
 11:25頃から早めの休憩をとり,買い物がてら30分ウォーキングに出かける。できれば今週中から森林踏査を始めたいので,この半年間の運動不足を昼休みを使って解消するべし。 
 
 12:05頃にウォーキングから戻ると,次年度の会議スケジュールに関するメールが届いていたので,昼食を5分程度で済ませてから1時間ほどかけて粛々と手帳に記入するとともに,学内システムに登録していく。それに加えて,必要な会議室・講義室を予約する。
 
 有難いことに,次年度の兼業依頼も届いているところ。しっかりと対応し,学内業務(教育活動)に反映させていきたい。
 
 一方で,研究活動(投稿原稿の修正)が開店休業中になっているので,自宅では引用すべき英語テキスト読みを進めておきたい。

2024年3月22日(金)

  • 修了・卒業おめでとうございます。

 社会人になったばかりだと,簡単そうに思える仕事でも「上手く対処できていない感」を持つこともあるかと思います。そんなときには,良い意味で開き直り,「まあ,そんなものだ(明日も引き続き頑張ろう)」と思いつつ,目の前の仕事に取り組んで頂ければと思います。
 というのも,時代は違いますが,私の教員1年目には「私はどれだけ理解度が低いのか?」と思うくらい,周りの教員の議論についていけていませんでした。それから27年。今でも凡庸ですが,それでも教授にしてもらい,たくさんの業務を任せてもらえる状況ですし,来年度からは学科の長を務めさせてもらえることになりました。焦りたくなるかと思いますし,焦れば良いと思いますが,同時に「何とかなる」という楽観性も忘れずに。
 
 極度の人見知りで孤独大好きな私が27年間の教員生活(学外での兼業含む)を経て思うのは,社会人生活にしても,私事の人間関係にしても,「居場所」,「つながり」,「役割」を常に意識するのが大事ということです。自らの裁量が及ぶ範囲ではもちろん自由にすれば良い訳ですが,仕事にしても,仕事後の人間関係にしても,家庭生活にしても,「自分の作為・不作為が周囲に及ぼす影響を予測する」という技術者倫理の鉄則を踏まえれば,「居場所」,「つながり」,「役割」を常に意識しておくことが持続可能性を高める上で有効です。
 
 春からの居場所でのご活躍を,ここ盛岡の地にて,祈念しております。本日はおめでとうございました。

2024年3月21日(木)

  • 本日の勤務は7:05–16:00。
  1. 教育:データ分析演習のスライド作成
  2. 研究:投稿中の原稿にかかる対応(紀要論文,総説),科研費にかかる動画視聴
  3. 運営:学内FD(オンデマンド型),次年度にかかる各種調整
  4. 貢献:なし

 
 データ分析演習第5回の分析設計4(データ解析,ベイズ統計学入門,結果の説明と実行,データ分析の倫理)については,結局,スライド36枚に達した。スライドを削除するのではなく,説明内容を授業時に取捨選択したい。その後,(第6回をスルーして)第7回のAIの歴史と応用分野(AI,汎用AI,特化型AI, AIの応用例,機械学習,分類・回帰,クラスタリング,次元削減,深層学習,強化学習)にかかるメモ書きを始めたところ。
 
 先日に紀要論文と総説の審査結果が届いたので,それぞれ,簡単にできる作業に着手する。その後,視聴を推奨されていた動画を1.5倍速で確認する。
 
 科研費にかかる動画を視聴した後,続いて学内FDにかかる動画も視聴する。いずれも大変有意義な機会であった。その後,次年度の任務にかかるメールがいくつか届いたので,それぞれに調整作業を進める。

2024年3月18日(月)

  • 本日の業務。
  1. 教育:学生面談,データ分析演習(後期)の授業スライド作成
  2. 研究:なし
  3. 運営:会議資料読み
  4. 貢献:なし

 

  • データ分析演習については,
  1. データ駆動社会とデータサイエンス:15枚+シラバス説明
  2. 分析設計1(フレーミング,過去の知見レビュー,問題設定):22枚
  3. 分析設計2(因果性の理解):26枚
  4. 分析設計3(モデル化,統計的因果推論,データ収集):26枚

という状況である。第1回を別として,平均3–4分台/枚で話すペースとなる。基本的に活字の多いスライド主体であり,スライド内の情報すべて同じ重みで丁寧に説明することは困難なので,情報量の多いスライドについては復習で用語整理をしてもらうことにしたい。
 
 現在,第5回の分析設計4(データ解析,ベイズ統計学入門,結果の説明と実行,データ分析の倫理)の作成に入り,データ解析における前処理につき,4枚目のスライドに着手したところ。