森林動態制御研(國崎研)

勤務23年目になりました。

10月15日(火)

  • 本日の出勤は7:50。

 連休中のメールに対応した後,本日午後の最終準備を済ませる。超早めの昼食を10時前に頂き,歯磨きを済ませてから,兼業のため,大学を出発。
 電車にて某県某市に移動。14:15から某高等学校にて出前授業をさせて頂く。16:00過ぎに終了。お疲れ様でした。その後,再び電車を乗り継いで19:30頃に盛岡駅に到着する。
 兼業中にメールをいろいろ頂いたので,明日の朝一で対応したい。

10月10日(木)

  • 本日の勤務は8:05-16:50。
  1. 教  育:インターンシップ事後報告会(森林科学応用演習I)の段取り,データ分析演習の質問回答書作成,レスポンスカード読みと次回配付資料印刷(森林計画学,データ分析演習),生物統計学の小テスト確認と印刷,線形代数学演習問題の確認と解答例作成
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:なし
  4. 社会貢献:出前講義の段取り

 
 講義での話し方へのクレーム(話が長いこと)については承るものの,自閉症スペクトラムゆえの話し方でもあるので,完璧に制御するのは難しい。
 
 メールを確認しない方針なのかもしれないが,こちら(教職員側)はメールで連絡する方針を変えない。ひとまず,卒業研究に関する面談日程については10月1日にメールを送っているので,研究室各位は適切にご対応頂きたい。

10月9日(水)

  • 本日の勤務は7:50-19:10。
  1. 教  育:森林科学応用演習IIの報告書完成,インターンシップ対応,授業(データ分析演習と森林科学応用演習I)と授業記録作成,チューター面談の日程調整,卒研面談の日程調整
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:学内委員会対応,学内会議
  4. 社会貢献:なし

 
 森林科学応用演習IIの報告書をようやく完成させる。おかげで,次年度(というか今年度の森林科学応用演習I)の対応についてイメージしやすくなった。

10月8日(火)

  • 本日の勤務は7:10-16:55。
  1. 教  育:森林科学応用演習IIの報告書仕上げ作業,インターンシップ対応,森林計画学の授業(グループワーク支援)と授業記録作成
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:学内委員会対応
  4. 社会貢献:書類対応

 
 8月下旬に学生さんからのファイルが揃っていた,森林科学応用演習IIの報告書仕上げ作業にようやく着手する。表紙(目次付き),第1章の加筆,第2〜5章のファイル連結と整形,第6章のファイル連結をしたところで作業終了。昼食なし(飲み物も100mL未満のみ)で対応してきたので,続き(入力できたところまでの校正作業)については今夜,自宅でおこなうこととしたい。

10月7日(月)

本日の勤務は7:10-18:55。

  1. 教  育:インターンシップ対応,科目3つ(生物統計学,線形代数学入門,微分積分学入門)の授業と授業記録作成,生物統計学の小テスト作成,線形代数学入門と微分積分学入門の演習プリント(案)作成
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:学内委員会
  4. 社会貢献:なし

 
 本日は調子良いと勘違いし,キネシオテープなし,腰痛軽減ベルトなしで午前中の授業2つを終えたところ,明らかに腰がガチガチになっていた。昼食時に居室にストックしているキネシオテープを背中から腰にかけて貼り,午後の授業に臨む。それにしても,y=sinxとy=cosxのグラフも満足に重ね書きできない画伯レベルの描画力であり,大変残念であった(1年生達が笑ってくれたのは救いであった)。

10月4日(金)

  • 本日の勤務は8:25-16:50(20分の早退)。
  1. 教  育:インターンシップ対応,来週月曜の3科目(生物統計学,線形代数学入門,微分積分学入門)の段取り,教職実践演習の対応
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:学内委員対応
  4. 社会貢献:なし

 
 本日ではどうにも終わらないので,週末に追加作業で段取りを進めるべし。

授業資料公開:林分密度管理図の使い方

  • 林分密度管理図

1. 林分密度管理図とは
 第11回でも説明したように、空中写真を利用した林分材積計測として、林分密度管理図を活用する手法がある。また、混み合い度指標として、現在でも林分密度管理図による収量比数は使われている。収穫予想表やLYCSよりも古い時期に考案された林分成長モデルであるものの、現在でも有用なので、林分密度管理図について詳しく説明する。岩大生の皆さんは、農学部の前身である盛岡高等農林学校の大先輩(安藤 1968)が開発した林分成長モデルなので、しっかり理解して欲しい。
 
 林分密度管理図とは、成長条件が似た地方で、任意の樹種の人工同齢単純林について、植物個体群の密度理論を応用し、ha当たり林分材積やこれに関連する諸要素との関係を1枚の図にまとめたものである。植物個体群の密度理論とは、日本の植物生態学者らが主体となって構築した、自己間引き、競争−密度効果(収量−密度効果)、自己間引きの2分の3乗則(最多密度曲線)などを指す。国立林業試験場(現在の森林総合研究所)の研究者が中心となって応用研究を進め、安藤(1968)が林分密度管理図として調製した。「これに関連する諸要素」とは本数密度、上層木平均樹高、平均胸高直径などである。収穫表と大きく異なる点として、まず、地位級を分けず、林齢の関数として表現しないことが挙げられる。代わりに、生育段階の指標として上層木平均樹高(または主林木平均樹高)を使用することで、地位指数と林齢が地位指数曲線を介して反映される。次に主林木と副林木を分けないことも収穫表と異なる点である。林分密度管理図には、読み取り用の目盛り線を含めて、たくさんの線が引かれているものの、目盛り線を除くと、5種類の線に区別される:自然枯死線(自然間引線、自己間引き曲線)、等平均樹高線、最多密度曲線、等収量比数曲線、等平均直径線。なお、縦軸、横軸とも対数軸になっていることに留意して使用する必要がある。
 
2. 自然枯死線
 自然枯死線(自然間引線、自己間引き曲線)とは、横軸から立ち上がり、左上方に曲がりながら最多密度曲線に収束する線群である。500本/haまたは1000本/ha毎に描かれる。林分の成長軌跡を表現しており、間伐するたびに別の(左側にある)自然枯死線に乗り換えていく。成長した将来の状態を予測する際には必ず使用する線群である。
 
 植栽密度または現在の本数密度(密度)に対応する自然枯死線がある場合には、その自然枯死線をなぞりながら林分(点)を成長(移動)させる。もし、密度に対応する自然枯死線がない場合には、左右の自然枯死線を見ながら、それらに概ね平行になるようなイメージで上方または左上方に点を移動させる。この場合、目分量となり、読み取りの個人差が生じるので、本数密度やha当たり林分材積の読み取りはそれぞれ100本/ha、10〜20m^3/ha単位で構わない(と割り切る)。なお、しばらく無間伐状態が続くと、やがて最多密度曲線に収束するので、その後は最多密度曲線をなぞりながら点を移動させる。
 
3. 等平均樹高線
 等平均樹高線とは、左側から右上方に向かって引かれている、上に凸の曲線群である。左端に上層木樹高が記載されていることで等平均直径線と区別できる(ものの、初心者にはまぎらわしいようだ)。植物個体群の密度理論で言えば、収量−密度効果の近似曲線に該当する。収量−密度効果は経過時間別に記載されるのに対し、林分密度管理図では、先述のように、生育段階の指標としての上層木平均樹高(または主林木平均樹高)別に記載される。間伐による本数密度とha当たり林分材積の変化の軌跡を表現している。間伐する際には必ず使用する線群である。
 
 間伐を検討する林分(対象林分とする)の上層木平均樹高から使用する等平均樹高線を選び、その線上に対象林分の本数密度と一致する点を落とす。これが間伐前の点である。本数間伐率TRNに基づき間伐するなら、本数密度×(1−TRN/100) により間伐直後の本数密度(間伐後の点)を計算し、等平均樹高線をなぞりながら、間伐前の点から間伐後の点に移動させる。間伐材積(伐倒材積)を推定したいなら、間伐前後の点についてそれぞれha当たり林分材積を縦軸から読み取り、その差を計算すれば良い。材積間伐率TRVに基づき間伐するなら、間伐前の点のha当たり林分材積×(1−TRV/100) により間伐後のha当たり林分材積(間伐後の点)を計算し、等平均樹高線をなぞりながら、間伐前の点から間伐後の点に移動させる。
 
 なお、林分密度管理図を使って間伐を検討する際に留意すべき点が2つある。1つは、間伐種が下層間伐に限られることである。収量−密度効果を応用している旨の説明で納得した人もいる一方で、「なぜ等平均樹高線をなぞって移動させられるのか」と疑問に思う人もいるだろう。下層間伐では林分内で相対的に樹高の低い劣勢木や介在木を主体に(間伐木を)選木する。上層木平均樹高は、当然、上層木の樹高を算術平均した値なので、間伐木に上層木が含まれなければ、間伐の前後で上層木平均樹高は変化しない。これが、「等平均樹高線をなぞって点を移動させる」という使い方の根拠である。しかし、下層間伐であっても、寺崎式B種の間伐であれば、劣勢木や介在木だけでなく、形質の悪い優勢木(暴れ木)や準優勢木(幹曲がり木、二又木など)も一部選木するため、厳密には林分密度管理図における等平均樹高線の前提に一致しない。ここで、滝沢演習林の林齢32年生のスギ人工林(本数223本)を例に試算すると、樹高下位33%の下層木に樹高上位1%の上層木を含めて本数間伐率34%とすると、間伐後の上層木平均樹高が0.1 m低くなる。もし、樹高上位1%でなく樹高上位5%の上層木を含めて本数間伐率38%とすると、間伐後の上層木平均樹高が0.2 m低くなる。このように数%の上層木を含めて間伐する程度であれば、よほどの小面積林分でない限り、間伐前後で上層木平均樹高は変化しないと見なせるだろう。一方で、上層から下層まで選木される列状間伐や、劣勢木と優勢木を選木し、大きさの揃った準優勢木を残す優勢木間伐では、本数間伐率を同じにしても、材積間伐率が下層間伐のそれと大きく異なるため、「(下層間伐に対応する)等平均樹高線をなぞって移動させる」という方法を適用できない。
 
 留意すべき、もう1つは間伐率である。間伐前後で上層木平均樹高は変化しないという前提に対し、本数間伐率40%以上の強度間伐では、上層木が間伐されやすくなるからである。上層木の定義は様々あるものの、林分密度管理図では樹高上位60%以上を上層木とするのが妥当である。実際、安藤(1968)は本数間伐率40%までであれば等平均樹高線に沿った形で点が移動するものの、50%以上では等平均樹高線の傾きよりも大きく移動する傾向にあることを指摘している。滝沢演習林のスギ人工林を例に試算しても、本数間伐率40%(樹高上位数%を含まず)の下層間伐では、間伐後の上層木平均樹高が(本数間伐率33%の場合に比べ)0.1 m高くなるだけであった。しかし、本数間伐率50%の下層間伐では間伐後の上層木平均樹高が0.4 m高くなった。先述した樹高上位数%を含めた間伐(0.2 mの差)よりも影響は大きい。
 
4. 最多密度曲線
 最多密度曲線とは、左側から右下方に向かって引かれている、(両対数軸上の)直線群の最も上の線である。植物個体群の密度理論で言えば、自己間引きの2分の3乗則の近似曲線に対応する。ただし、自己間引きの2分の3乗則は縦軸を平均個体重(平均幹材積)としたときの法則なので、縦軸をha当たり林分材積(=平均幹材積×本数密度)とする林分密度管理図では、最多密度曲線の傾き(ベキ乗)は(本数密度をかけることで−1.5+1.0になるので)−0.5前後になる。
 
「−0.5前後」としたのは、地域や樹種によって傾きが若干異なるからである。林冠閉鎖後、自然枯死が常態化している超過密林分の成長の軌跡を表現している。つまり、最多密度曲線より上に向かって成長し続けることはないという上限の線を表現している(註:ただし、林分密度管理図の調製に使用したデータに最多密度に達した林分データが十分に含まれていない場合、傾きや切片が正確に推定されなくなる。この場合、最多密度曲線の少し上付近に点が落ちる場合もある)。無間伐林(もしくは長期間、無間伐状態で推移させる林分)の成長を予測する際に使用する線である。換言すれば、定期的に間伐する林分では、最多密度曲線を使って予測することはない。
 
5. 等収量比数曲線
 等収量比数曲線とは、左側から右下方に向かって引かれている、(両対数軸上の)直線群のうち、最多密度曲線を除いた直線群である。最多密度曲線と平行な直線群であり、右端に収量比数(0.9以下)が記載されている。収量比数Ryとは、同じ等平均樹高線上にあるha当たり最多林分材積Vfに対するha当たり林分材積Vの比Ry=V/Vfである。Ryは0(無立木状態)から1(最多材積)までの値をとる。こうして求めたRyについて、林分密度管理図上で同一Ryの点をつないだのが等収量比数曲線である。Ryが0.8以上で高密(要間伐)、0.7以上で中庸、0.6以上で疎、0.5以上で極疎となるので、密仕立の保育形式ならRyが0.8〜0.9、中庸仕立なら0.7〜0.8、疎仕立なら0.6〜0.7、極疎仕立なら0.5〜0.6の間で密度管理すれば良い(安藤 1968)。間伐率ではなく、保育形式(密仕立、中庸仕立、疎仕立、極疎仕立)と対応づけて間伐を検討したいときに参照する線群である。
 
 間伐を検討する林分(対象林分とする)の上層木平均樹高から使用する等平均樹高線を選び、その線上に対象林分の本数密度と一致する点を落とす。ここまでは間伐率に基づく間伐検討と同じである。次に、対象林分のRyを読み取る。仮にRyが0.92だったとして、対象林分を中庸仕立の保育形式で管理したいなら、間伐後のRy(点)を0.7〜0.8の間で決め、等平均樹高線をなぞりながら、間伐前の点から間伐後の点に移動させる。スギ人工林の場合、Ry0.8は自然枯死が発生し始める高密状態を、Ry0.9は自然枯死の顕著な過密状態を意味するので、間伐効果(樹冠幅や胸高直径の成長促進)を期待するなら、できるだけ0.7に近づける。なお、Ryが0.92の過密林分を一回の間伐でRy0.6以下にしようとすれば、本数間伐率が40%を超える可能性が高い。ゆえに、Ryに基づく間伐検討であっても、間伐前後でRyを0.2以上減少させる場合には、本数密度の減少割合(40%以上減っていないか)も確認する必要がある。
 
6. 等平均直径線
 等平均直径線とは、左側から右上方に向かって引かれている、下に凸の曲線群である。右端に平均胸高直径が記載されていることで等平均樹高線と区別できる(ものの、やはり、初心者にはまぎらわしいようだ)。等平均直径線は、植物個体群の密度理論と何ら関連しない。間伐直後あるいは成長した林分の平均胸高直径を推定したいときに参照する線群である。換言すれば、平均胸高直径を知る必要がない場合には無視して構わない。なお、日林協が販売する林分密度管理図では、平均胸高直径が記載されているはずだが、安藤(1968)が調製した初期の林分密度管理図では、断面積平均直径が記載されている。平均胸高直径をD、胸高直径の変動係数(=標準偏差/算術平均)をc、断面積平均直径をDqとすると、Dq=D √(1+c^2 )であり、人工林における断面積平均直径は平均胸高直径よりわずかに(1.0〜1.10倍)大きい。ゆえに、林分密度管理図を使って平均胸高直径を推定したいなら、使用する林分密度管理図の取扱説明書を確認し、どちらが記載されているのかを確認した方が良い。
 
 林分密度管理図上に落とした点が任意の等平均直径線の上にある場合には、その右端に記載された値が平均胸高直径(または断面積平均直径)である。もし、任意の等平均直径線上でない位置に点が落ちる場合、上下の等平均直径線との位置関係から、目分量で0.2〜0.5 cm単位で読み取れば良い(と割り切る)。林分密度管理図を用いた演習では、学生さんによる読み取りミスが多く生じるので、右端に記載された値を(上下のものと)読み間違ったり、あるいは等平均樹高線と混同しないように注意することが必要である。
 
7. 使用に関する補足
 林分密度管理図を使用するにあたっての主な留意点は先述のとおりであるが、ここで、典型的な使用例を提示する。架空林分について「植栽密度3500本/haで造成した林分について、上層木平均樹高10 mで初回間伐を実施し、700本/ha分を間伐した。その後、上層木平均樹高14 mまで間伐せずに育てたとき、ha当たり林分材積はいくらか」という検討をしたいとする。このとき、まず、3500本/haから立ち上がる自然枯死線があるかを確認し、あるならば、それをなぞりながら10 mの等平均樹高線と交わる点まで移動させる。3500本/haから立ち上がる自然枯死線がないなら、左右(3000本と4000本/ha)の自然枯死線を見ながら、それらに概ね平行になるようなイメージで上方に点を移動させ、10 mの等平均樹高線との交点を目分量で決める。次に、10 mの等平均樹高線上の交点について本数密度を読み取り、それから700本/haを引いた値を間伐後の点とする。そして、10 mの等平均樹高線をなぞりながら間伐後の点まで移動させる。さらに、間伐後の点から14 mの等平均樹高線まで上方(左上方)に点を移動させる。10 mの等平均樹高線にある間伐後の点が自然枯死線上にあるなら、その自然枯死線をなぞりながら14 mの等平均樹高線と交わる点まで移動させる。間伐後の点が自然枯死線上にないなら、最初の手順と同様に、左右の自然枯死線を見ながら、目分量で14 mの等平均樹高線まで点を移動させる。最後に、14 mの等平均樹高線との交点について縦軸の目盛りを読み取り、ha当たり林分材積を推定する。
 
 追加すべき使用上の留意点として、第1に、林分密度管理図を使用する際には、できるだけコピーを使用した方が良い。演習では書き込みを躊躇する学生さんがいるが、どうしても過失が生じやすくなる。コピーであれば、任意の線や点をマーキングしたり、メモ書きしても、次回以降の使用で支障にならないからである(授業資料として綺麗なものを保管したいなら、教員に要求すれば良い)。また、拡大コピーを使えば、目が多少疲れにくくなる。第2に、読み取りを容易にするため、30 cm定規や下敷きを使うと良い。注意しているつもりでも、目が疲れてくると、(等平均樹高線などの)隣の線、あるいは異なる種類の線と混同しやすくなるからである。第3に、電卓(スマホで良い)を準備しておく。使用目的(演習課題)によっては、何度も簡単な計算(引き算や割り算)をするからである。
 
 「等平均直径線を使って予測できるか」という質問を稀に受けることがある。目標平均胸高直径を読み取るために等平均直径線を使うことはあっても、自然枯死線や等平均樹高線のように、等平均直径線をなぞって何らかの予測をすることはできない。植物個体群の密度理論と何ら関連しない線群であり、平均胸高直径を読み取りたいときのみに参照する線群であることを再確認して欲しい。
 
 老齢林には林分密度管理図を適用できないと指摘されることがある。確かに、等平均樹高線が描かれてない上層木平均樹高まで成長すれば、林分密度管理図上で間伐を検討することはできない。また、樹高成長が停止したり,樹冠形が変化し,等平均樹高線での推定誤差が大きくなる可能性も指摘されている。林分密度管理図の調製に使用された老齢林データはほとんど(または全く)ないので、これも妥当な指摘である。ただ、老齢林になれば、そもそも本数密度は低い。滝沢演習林のスギ高齢学術参考林(原則として禁伐林)における2009年データ(林齢164年生)によれば、相対幹距14.7%と高密状態であるものの、本数密度は343本/haである。この本数であれば、間伐を検討するにしても、現地で目視しながら間伐木を選定すれば良い。すなわち、老齢林は基本的に密度管理ではなく、将来木施業などのように、個体管理する生育段階に達している。このように考えれば、老齢林に対して無理に林分密度管理図を適用する必要はないとも言える。
 
 林分密度管理図を使って、上層木平均樹高(等平均樹高線)と本数密度から推定したha当たり材積の相対偏差は概ね20%以内とされている。等平均樹高線は、縦軸方向(ha当たり林分材積)にばらつきのあるデータを近似した線であり(安藤 1968)、多少の誤差が生じるのは当然である。ゆえに、何らかの目的で、現実の林分について、林分密度管理図を使って上層木平均樹高と本数密度からha当たり材積を推定したいなら、胸高直径も実測した上で補正すれば良い。林分密度管理図で推定したha当たり林分材積と平均胸高直径をそれぞれV、D、実測した平均胸高直径をDaとすると、修正したha当たり林分材積をV×Da/D、またはV×(Da/D)^2で推定すれば良い。こうした修正により、相対偏差は概ね10%以内になる。ただし、これも収穫表の場合と同様に、当該林分の上層木平均樹高、本数密度、胸高直径の計測値が得られているなら、林分密度管理図を使わなくても、林分形数か、林分材積公式を使って林分材積を計算すれば良い。この修正法を使う場面は少なく、特に便利ではない。

感謝

  • 昨日の夜には

 様々な世代の卒業生達(5名)が集まる飲み会にお呼ばれする。大変ありがたい。
 
 皆,それぞれに活躍されており,大変喜ばしい。
 
 私も心機一転,しっかりとやるべき仕事に邁進するべし。

後期開始

  • 本日の勤務は08:00-18:15。

 まずは今年度の卒業研究スケジュール案を作成し,研究室学生さん達に配信。

 次に,生物統計学の配付資料(全51ページ)を校正し,その後,次年度用(かつ森林計画学受講者用)の森林計測学の配付資料のうち,40ページ分を校正したところで時間になったので居室から移動。

 森林計画学の第1回授業。昨年度よりは多いかもしれないが,学年人数の3分の1程度の出席者であった。ま,人数の少ない方が印刷物の分量も減って助かるとも言える。

 授業後,webシラバスに授業記録を入力しようとするも,アクセスが集中したのかログインできず。代わりに,明日のデータ分析演習と森林科学応用演習Iの配付資料を学年人数分印刷する。その後,森林計測学の配付資料のうち,さらに12ページ分を校正したところで居室から移動。コピー機の製本機能による冊子作成に問題ないかを確認する。おかげで,原稿吸い込み失敗でページが飛んだケースに遭遇し,読み込んだ直後の枚数確認を徹底すべきことを認識できた(註:早めに中止ボタンを押せれば良いが,気づかないと多くの冊子が無駄になるので)。
 

  • 明日には

 午後から(13時から17時過ぎまで)2科目担当なので,午前中と夕方に授業の段取りを進めたい。

後期の科目予定

  1. 1年次:生物統計学,線形代数学入門,微分積分学入門
  2. 2年次:担当なし
  3. 3年次:インターンシップ(事後報告会と成績評価),森林計画学,データ分析演習,森林科学応用演習I
  4. 4年次:森林科学応用演習II(報告書の仕上げ業務),教職実践演習(分担),卒業研究

 
 教職実践演習を除いて単独担当なので,できるだけ過失がないよう,しっかりと段取りを進めたい。

校正終了

  • 後期の生物統計学(必修)

 の配付資料(48ページもの)の誤字脱字を出張中に手書き修正し,先ほど,ファイル修正も済ます。
 
 生物統計学の授業曜日には,選択科目ながら,線形代数学入門と微分積分学入門もあるので,毎週の配付資料の量を減らす上で,生物統計学の授業試料を初回に一括配付できるのが望ましい。
 
 早速にコピー製本機能で試行複写し,状態確認したい。

後期に向けて

  • 来週から後期が始まるので

 最初に授業のある森林計画学の配付資料を確認したものの、選択科目であり、双方向で授業をするつもりなので、とりあえず変更せず。
 
 一方、生物統計学は必修科目であり、印刷すべき部数もほぼわかるので、こちらを優先して確認する。シラバスどおりの授業を組み直して印刷すると48ページである。おそらく、修正に伴う誤字脱字があるはずなので、この週末に改訂することとする。

下書き終了

  • 1ヶ月ほど前から

 書き始めた森林計測学の授業資料(抜本的改訂版)の下書きを終える。45字*35行*90ページなので、改行や図表挿入を考慮すれば、11万字くらいだろう。
 
 今週中に推敲し、100部(次年度・次々年度の2年分+高年次学生の希望者への配布)の予定で、さっさと製本発注してしまうべし。

2019年9月19日(木)

  • 本日の勤務は7:55-17:15。
  1. 教  育:授業資料(森林計測学)の改訂(第11回「森林材積の推定」の下書き続き)
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:事務書類作成、依頼業務対応
  4. 社会貢献:兼業(出前講義)にかかるプレゼン資料の確認

 
 森林計測学の第11回「森林材積の推定」の下書きの続き。空中写真や衛星リモセンは完全素人なので、なかなか進まない。粛々と頑張るべし。

2019年9月18日(水)

  • 本日の勤務は7:55-17:15。
  1. 教  育:授業資料(森林計測学)の改訂(第11回「森林材積の推定」の下書き)
  2. 研  究:なし
  3. 大学運営:なし
  4. 社会貢献:兼業(出前講義)にかかるプレゼン資料の作成

 
 8時頃から15時半頃までトイレも行かずに没頭し、兼業資料を下書きする。大学の授業レベルを持っていくので、簡単にしたつもりでも、毎回「難しかった」という意見が混じるため、内容を絞って丁寧に説明したつもりである。34枚のスライドを1枚当たり2分ちょっと説明すれば80分になるので、ここで止めておこう。
 
 兼業資料の点検を数回行いつつ、明日には森林計測学の第11回「森林材積の推定」の下書きに戻るべし。