森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年4月5日(金)

  • 本日には,

 7:50–14:00にかけて,科研費テーマにかかる標準地設定に一人で出かける。
 
 調査林分に0.2 ha前後の標準地を設定しなければ・・・という訳で,50m巻尺,超音波式距離計,クリノメーター,杭18本(註:50m×40mの外周に10m間隔で打てる分)を(杭をたくさん入れられる特殊な)バッグに入れて,対象林分まで徒歩にて移動する(註:近隣に車を止められる区域がない林分のため)。
 
 最初の林分は平坦地で,下層植生がほとんどなく林内見通しが良いので,クリノメーターと50m巻尺を使って杭を設置していく。ただ,外周すべてで真っ直ぐに巻尺を張れる訳もなく,倒木により微妙に曲がったり,立木により隣の杭が見えなかったり,平坦地で30m以上先の杭を視認しづらかったりと,意外に能率が悪いと感じる。今年度初の作業でもあり(転倒を避けるよう)不器用さを全開させつつ,2時間強かけて設定完了する。
 
 一旦車まで歩いて戻り,次の標準地用の杭18本を補充し,徒歩にて移動する(註:以前,写真を掲載したように,作業道に2本の倒木が残っているため)。こちらの林分は傾斜地にあり,下層植生が多く,局所的にツル植物が繁茂しているので,巻尺を10mすら真っ直ぐに張れない状況である。そこで,クリノメーターと超音波式距離計を使って,10m間隔で杭を設置していく。斜面の上り下り(何度も反復)では体力がいるものの,杭を視認しやすいため,測量自体はスムーズに進み,1時間半で設定完了する(註:昼食時間と繁茂したツル植物を剪定鋏でノロノロと除去した時間を除く)。
 
 来週には会議・会合が多いものの,半日だけ標準地設定の時間を取れそうなので,次なる設定を楽しみに待ちたい。