森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

方法論的正義論による卒研指導(思考実験)

  • 私の研究室の場合,

 この後期における「卒業研究の対応方針」を9月初旬に4年生達にメール文書として伝えている。また,卒業研究のシラバスについても3年後期のときからすでに明示している。ゆえに,方法論的正義論に基けば,「4年生各位が各自の学ぶ範囲で学ぶ」自由を尊重しつつ,私は「卒業研究の対応方針」で伝達した「機会の平等」を担保し続ければ良い。
 
 また,研究室配属された3年生に対しても,「3年生が各自の学ぶ範囲で学ぶ」自由を尊重しつつ,私は質問に速やかに回答するという「機会の平等」を担保し続ければ良い。
 
 一方で,杞憂であるものの,「各自の学ぶ範囲で学ぶ」ことで「卒業研究に関する知識」が著しく不足した学生さんがいた場合には,知識の一部を再分配する仕組みを導入したい(註:現実的には,仕組みを導入する蓋然性はないだろう)。
 
 かくして,卒業研究に関しても,「パターナリズムな指導」を反省し,方法論的正義論へと抜本的に改善したい。