森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年5月9日(木)

  • 本日の勤務は6:55–16:30。

 出勤後に道具を持ち出し,試験地へ。7:30から15:00まで森林内作業・調査に勤しむ。
 
 車をいつもの事務所近くに停め,徒歩にてスギ高齢林標準地に移動。できるだけ近道になるよう,従来の林業専用道ではなく,作業道と林内を歩く。わかりやすいランドマークがあり,林内の移動要点を把握できた。標準地に到着後,標準地内の胸高直径10cm以上の立木に白の固形ペンキでナンバリングする。調査の主対象はスギなのだが,ナンバリングした合計137本中スギは13本のみであった(10:50頃終了)。

 
 ナンバリング後,林内から林班界を使ってコナラ高齢林皆伐跡地に移動する。到着後に昼食を済ませ,草刈り鎌で目印としての移動ルートをジグザグに刻んでいく。大半のエリアは1m前後の雑草木なので,刈るのは簡単であるも,次のルート予定エリアは樹高2m超えのクマイチゴ群落である。

 
 伐根探索のためのルート作りなので,クマイチゴ群落を回避することに意味はない。という訳で,草刈り鎌,ナタ,剪定鋏を使い分けながら,少しずつ進んでいく。20分ほどかけてルート完成。

 
 結局,3時間ほどかけて草刈りしながら,萌芽あり伐根23個を確認完了する。1年前に確認できたコナラ伐根が71個だったので,点推定で言えば萌芽率は32%。主伐後1年目の萌芽率(点推定)が40%なので,至極妥当な値と言える。
 
 ナンバリングのため,次なるスギ高齢林標準地へ移動する予定だったものの,疲労が蓄積しているので,車に戻ることとする。現在はミツバウツギの花が綺麗である。

 
 という訳で,本日には9.0kmの移動距離となった。