森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2023年10月28日(土) 

  • 倫理学の書籍を読む合間に

 読んだ本。

  1. マックス・H・ベイザーマン(2022)「すこしでも確実に社会に役立つ選択をする」東洋館出版,2200円

 フット本と格闘した後だったので,サクサクと読めた。
 
 私も50代となり,そろそろ比較優位に基づく業務選択を意識するとともに,「ほかの人たちを助けるために費やした時間の使い方が間違っていたと思うようになった」(240p)という見解を重く受け止めたい。後者に関し,とりわけ教育活動については担当科目数が多いことを問題と位置付けるより,「学生ニーズの低い質問回答に費やす労力を減らす(紙で配布する小テストを増やす)」,「パターナリズムになりやすい学生面談,対学生メール返信に費やす労力を減らす(機会の平等を担保しつつもロールズの格差原理に基づく再分配を意識する)」ことをまず徹底したい。