森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2023年4月19日(水)

  • 本日には、

 固定試験地の保守管理に出かける。7:40頃に現地入りし、車を停めてから、鎌・ノコ・剪定鋏を持って、徒歩にて移動。車で移動すると楽ではあるものの、

  1. 倒木や落石で路面が荒れている箇所あり
  2. 車が通れない最短ルートで移動できない

 などを考慮し、ノロノロと歩いていく。コナラ天然下種更新試験地を見て回っていると、(今年3月の)風害に由来すると思われるアカマツの幹折れが発生しており、試験地の一部が潰れていた。


という訳で、ノコで太枝を切り落として、固定試験地内の移動ルートを確保する。
 
 次に近隣のコナラ高齢林の伐採跡地(伐根)を観察する。まだ葉が展開していないので、伐採2年目の調査を5月に先送りする。しばし移動し、スギの若齢林・高齢林固定試験地を観察した後、さらなる徒歩移動中にキジ2羽に驚かされる(註:小心者の私は飛び立つときに、いつも驚いてしまう)。5月の森林計測学実習で引率する予定のアカマツ林皆伐跡地(伐採から10年経過の固定試験地)、ドイツトウヒ・広葉樹複層林固定試験地、ケヤキ稚樹固定試験地を観察する。再び移動し、広葉樹林筋残し刈り試験地を観察していると、やはり風害と思われる落葉広葉樹の幹折れが発生していたので、ノコで太枝を切り落として、固定試験地内の移動ルートを確保する。モフモフのお尻(ノウサギ)が移動していくのが可愛らしい。その後、現地で最も標高の高い地点まで登り、別ルートで下った後、林内で昼食を摂ってから12:00頃に車に戻る。
 
 休憩が計30分ほどなので、3時間半ほどで1.2万歩の移動であった(註:仮に0.7 m/歩と過小に見積もっても8.4 kmの移動である)。実習の際には、固定試験地等で立ち止まって解説するので、午前中4 km、午後3 km程度の移動で済むだろう(註:学生さんなら楽勝であろう)。